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9月13日(火)

今シーズンから再びCanada's National Ballet School(NBS)のTeacher Training Programへ。

NBSは私が2020年に教師課程を修了しDiplomaを取得した学校。

教師として、さらにレベルアップするためのトレーニングを再開。

本日はその第一日目。

私の受講しているクラスは、Royal Academy of Dance(RAD)のシラバスを教えるためのクラス。1クラス1時間半で、スペシャリストの先生から学べて、とても充実した時間でした。まずはインプット(Input)、今度はこれを定着させ、自分のものにするためのアウトプット(Output)の番。

教師として学び、成長するためには、InputとOutputを心掛ける必要があります。学んだものをそのまま自分の生徒に与えても、ときに上手く機能しません。生徒に合わせて変化させる必要がある場合もあります。今週学んだことを活かしたレッスンが、自分の生徒にどのような作用をもたらすか今から楽しみです。

来週は本格的に新シーズン開始。

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(English ver.)

Tue. September 13th


I returned to Canada's National Ballet School Teacher Training Program this season(2022 to 2023). I graduated from this school in 2020 and got a Dip.

I restarted my training to bring my ballet level up as a professional teacher.

Today was the first day!

I'm taking the Royal Academy of Dance Pedagogy and Advanced Foundation/Advanced 1 syllabus classes. I can learn them from great teachers, so they inspire me a lot. It was such a great day!

The process input and output is very important to improve our skills as a teacher. Just using the input things on our students may not work. Teachers must watch and observe students individually. Also, teachers have the flexibility and a lot of tools to help students understand to improve their techniques.

Next week, my job will start completely!

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【Q & A】

Q: NBSって何?

A: Canada's National Ballet School(カナダ国立バレエ学校)の略称です。トロントにあるカナダ最大のバレエ学校です。ここでは、Grade 6からGrade 12の生徒が世界中から集まっており、プロのダンサーを育成しています。多くの生徒は学校の寮で生活をし、朝からバレエクラス、その合間には通常の学問(中学から高校)、バレエの歴史や解剖学などを学んでいます。夕方から夜には、レクリエーションバレエプログラム(日中は普通の学校に通い、夕方にNBSでバレエを学ぶプログラム)の生徒が来ます。このプログラムは、日本のバレエを習っている生徒と同じ感じですね。その他にも、大人のためのクラスなどもあります。これはとても細かくレベル分けされていて、非常に受講しやすいと思います。もちろん全クラス、生ピアノ演奏でのクラスです。

そして、教師養成のプログラムもあり、日本でいう専門学校に近いものになります。ですので、高校を卒業し、オーディションに合格すれば、入学の許可が得られます。


Q: RADって何?

A: Royal Academy of Danceの略称です。RADはイギリスに本部があり、イギリス発祥のバレエ機関で、RADメソッド(ロイヤル・メソッド)は、世界で最も学ばれています。世界には、数多くのメソッドが存在しますが、その中でも有名なのはロシアのワガノワメソッドやイタリアのチケッティメソッド、フランスのパリ・オペラ座メソッドなどがあります。なぜRADが最も採用されているのかというと、共通の教本・言語(英語)・祭典方式によって、試験を行っているからです。さらに、生徒は試験に証明書も発行されます。他のメソッドの場合、各国の言語で教え、共通の教本は存在しません。チケッティには同じく教本はあるものの、イギリスとカナダでは使用している教本が異なり、教師も国をまたぐ場合、新たに教師資格を取得する必要があります。その点、RADは国をまたいでも特に問題はなく、教師資格を取得すれば世界中どこでも教師として働くことができます。


最後までお読みいただきありがとうございます。

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*写真: (上)教本、(下)トロントにあるNBSの建物正面

9月7日(水)

新しいシーズン最初のお仕事の日。

本日は”振付家”としてのお仕事。

今シーズンの3月から4月にあるコンクールでソロを踊る生徒のために、曲を選び振付を行いました。

今回振付したのは、11歳のGrade8の女の子。

トウシューズを履いて2年目。

そのため、今回の振付は、年齢と経験を踏まえてバレエシューズ。

成長期の12歳前後は骨も柔らかく、筋肉もまだまだ弱い時期。当シューズで踊らせることは、骨のゆがみやケガの原因となることがあるので、教師は慎重に選択する必要があります。

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(English ver.)

Wed. September 7th

Today is my first job of the new season.

I worked as a 'choreographer'.

This choreography is for a 11 year-old dancer who will perform a ballet solo in competitions from March to April this season.

It's been two years since she's worn pointe shoes.

So, I choreographed it in ballet shoes.

Around the age of 12, the growth period, bones are soft and muscles are still weak.

Dancing in these shoes may cause bone distortion and injury, so teachers should choose carefully.

Thank you for reading!

We look forward to hearing your questions, your suggestions by DM. Please feel free to ask us!

Also, please check our Instagram out!

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【Q & A】

Q: どのように曲を選ぶの? 

A: 私の場合、ダンサーの年齢・レベル・性格等を考慮し、どんな動きを振付に使用したいかを考えます。

●手足が長い場合・・・ポール・ド・ブラ(腕の動き)を多用したいので、ワルツなどのゆるやかな曲調のもの。

●アレグロ(速い動き)が得意な場合・・・明るく、元気なアップテンポな曲調を選択し振付にジャンプを多く取り入れます。

●性格が豪快でハツラツとしたダンサーの場合・・・少しジャズ調のものを選択します。カナダではクラシックバレエよりジャズやコンテンポラリーダンスの経験が長い子が多いので、そういうダンサーには純クラシックより少しジャズっぽさを振付に取り入れ、ダンサーの魅力を引き出します。

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【Q & A】

Q: 振付に費やす時間は? 

A: ダンサーやダンススクール、振付するダンスのカテゴリーや教師によっても多少異なります。私の場合、クラシックバレエの振付の場合、事前に大まかな振付はしておきます。ソロの振付は毎年2人か3人です。そして、ダンサーへは2時間で振付写しをするのを目安にしています。私の教えているダンススタジオではソロの振付の場合、4時間を振付・指導の時間としてスケジューリングされます。なので、2時間振付に使い、あとの2時間で細かな指導に費やします。その後は、ダンサーと相談し、追加のコーチング日を設定する場合もありますが、基本的にはダンサーが個々に練習し、私は毎週1回5分程度見るのみとなります。


Q: カナダのシーズンは日本と違う?

A: 海外では9月からシーズン(新学年)が始まり6月に終わります。カナダも同様で、ダンススタジオもアフタースクールという考え方なので9月から始まり6月に終わります。7・8月は夏休みです。その間はサマースクールやサマーインテンシブ又はサマーキャンプなどの夏期講座に生徒たちは参加することが多いです。


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*写真: バータ靴博物館より (Photo: From Bata Shoe Museum)

こんにちは。

遂にオンラインレッスンを開始することになりました!

もうすっかり春ですね🌸新しいことを始めるにはぴったりの季節だと思います。

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